元ドメイン屋のメモ帳。

独自ドメインに関するメモ書きです。
サイト運営者は過去ドメイン・レンタルサーバ・SSL サーバ証明書を提供していました。


ドメインの自由化

以前は gTLD と ccTLD が存在していましたが、gTLD が自由化された事で、
多くの業者がトップレベルドメインの登録を行っていて、
現在ドメインの種類が毎月数種類増えている状況になっています。

もう .com・.net や .jp でドメイン名を探す時代ではなくなりました。
もっと理想的なドメイン名があるかもしれません。


ドメインの種類は Google 検索の影響なし

2017年より Google 検索の仕様が変わり、
ドメインの種類が Google の検索結果に影響しなくなっています。

.com だろうが、.jp だろうが、.tk だろうが、
Google はドメインの種類そのものは無視するようになっている、という事になります。

Making search results more local and relevant | Google Blog
お使いの地域でもっとも役立つ検索を | Google Japan Blog

「ccTLD 使用時、通常 Google はそのサイトを ccTLD 割当国対象と判断」
という情報は古い情報で、現在は適用されていません。ご注意下さい。
日本語サイトを .co.jp や .jp、外国向けの英語サイトは .com といった
対応をする必要はなくなっています。


ドメインを検索・登録する

以前はおおよそ安値の業者が決まっていたのですが、
現在新たな gTLD の誕生と、.com・.net などのドメインの原価が上がった事により、
ドメイン種類別によって、業者によって登録対応・非対応
また、価格にも大きくばらつきが生じています。
従って、特定の業者にドメインの管理を集中させるよりも、
種類によって業者を変えて管理するのが今は良さそうです。

英語でも操作できる場合、TLD LIST で業者を探してみると良いでしょう。

TLD LIST https://tld-list.com/

.com or example.com のところは目的の種類またはドメイン名を入れられます。
ドメイン名を入れると登録可否の表示(プレミアムドメインも含む)も可能です。
日本語ドメインも対応しています。絵文字ドメインは非対応です。
ただし、悪い評価が最近多いところは避けた方が良いでしょう。
海外ではクレジットカードまたは PayPal でのお支払いが主流です。

TLD LIST は日本語表示も対応していますが、翻訳がおかしいところがあります。

TLD LIST 日本語 https://ja.tld-list.com/

TLD LIST は CentralNic 以外にもいくつか業者提供のサブドメインを含んでいます。
特に Public Suffix List に登録されていない場合、
実際の利用に問題が生じる場合があります。(Public Suffix List については後記)

業者を探すのが面倒な場合、おすすめは Porkbun です。
世界最安値で提供しているドメインが多いです。
Web・メール転送、ネームサーバ、SSL を無料提供しています。

Porkbun https://porkbun.com/

少し価格が上がり、対応しているドメインの種類も少なめですが、
信頼性という点では Google Domains が良いでしょう。
日本円に対応し 1400 円からですが、日本語表示は非対応です。

Google Domains https://domains.google/

価格が高くても良いので、日本語で様々な種類のドメインを登録したい場合、
ゴンベエドメイン Gonbei Domain が 1000 種類を超えるドメインを扱っています。

ゴンベエドメイン Gonbei Domain https://www.gonbei.jp/

運営しているインターリンクは .moe ・ .osaka ・ .earth ドメインを管理しています。(レジストリ)
なお、日本語ドメインはもちろん、絵文字ドメインも .ws で対応しています。
そのため、日本語ドメイン・絵文字ドメインの管理先としてもおすすめです。
ページ運営者が行いたかったドメイン登録・管理サイトを
今 ゴンベエドメイン は実現してくれています。

新 gTLD の管理状況については、こちらのサイトで参照できます。

nTLDStats https://ntldstats.com/


登録価格だけに注目してはいけない!

例えば次の 3 つドメイン業者がある場合、どの業者に登録すると良いでしょうか?
(価格は 1 年統一。最安値を強調)

登録だけだと最も安い $0.99 の A に登録したくなりますが、
この場合 1 年後は $19.99 になってしまいます。
他の業者に移すとなると移管する事になり、適用されるのは移管価格です。
この場合 B は受け付けていないので、C しか選択肢がありません。
$6.99 が移管・延長費用で継続する事になります。

一方 B を選択すると、ずっと $3.99 です。

長く運用するなら $3.99 の B に登録・維持するのが
結果的に安くなり、理想的という事になります。
もちろん数ヶ月だけ運用する短期間の目的であれば、最安値の A という選択肢もありです。

移管の場合、ドメイン業者で設定していたネームサーバゾーン設定や転送設定などは
新たな業者へ移されません。通常手動設定が必要です。この点にも注意を要します。
運営者は後に移管の可能性があるドメインは、外部のサービスで設定しています。


日本語ドメイン

Windows XP はデフォルトのブラウザ Internet Explorer 6 が
国際化ドメイン名(IDN)に対応していなかったため、
日本語を含むドメイン名の表示に問題があり、普及しない状態でした。

現在はこの問題がなくなり、日本語ドメインはドメインが対応していれば
多くの Web ブラウザで正常で正常に表示できます。
このサイト ドメイン.gq も正常に日本語表示できているでしょう。

.コム や .みんな といったドメインも登録可能になり、
日本語ドメインが普通に登録され、使用される状況になっています。

はじめよう.みんな https://はじめよう.みんな/ - .みんな は Google がレジストリ(Google Domains では非提供)
DOMAIN NAMES | VeriSign - .コム は .com .net などを管理している VeriSign がレジストリ
みんなの風船🎈 https://風船.みんな/ - 運営者が公開しているサイト

サーバでは Punycode での設定を要する場合があります。

メールソフトは Punycode に非対応の場合があるため、メールの運用はおすすめしません。

SSL サーバ証明書は通常 Punycode 表記を用いて問題なく発行できます。
(一部サイトで誤った記載がみられます)


絵文字ドメイン

一部のドメインでは絵文字でトメインを登録できます。

🗾.ga http://🗾.ga/ - 運営者による絵文字ドメイン情報サイト

Web ブラウザでは絵文字ドメインに対応していないため、Punycode 表示になりますが、
Google の検索結果などで絵文字ドメインを正常に表示します。

site:🗾.ga 検索結果 | Google

日本語ドメイン同様、メールの運用はおすすめしません。


Punycode

日本語ドメイン・絵文字ドメインを含む国際化ドメイン名(IDN)は
Punycode により xn-- が頭の英数に変換されます。
例えば ドメイン.gq の Punycode は xn--eckwd4c7c.gq となります。

変換ツールを下に入れておきます。


スペシャルドメイン

現在、多くの種類のドメインでは、特定のキーワードによって
通常とは異なる登録費用になる場合があります。これがスペシャルドメインです。

スペシャルドメインにも種類があります。種類によって異なります。

また、キーワードによって価格が異なります。
価格は時期と共に改定され、過去スペシャルドメインだったキーワードが
通常登録可能な状態に変更される場合もあります。

地域向けの新 gTLD は意外とスペシャルドメインの指定が少なく
特定の英語キーワードでも登録しやすい事が多いようです。
ただし種類によっては登録できる国などを限定している場合があります。


名義代行(WHOIS プライバシー)と WHOIS

独自ドメインで登録されている内容は WHOIS によって公開されます。
しかし、特に記載されているメールアドレスに迷惑メールを送る行為が絶えず、
現在は名義代行(WHOIS プライバシー)が多くのドメイン業者で提供されています。

現在多くのドメインが名義代行を使用している状況となっているため、
WHOIS でドメイン所有者を知る事は難しくなってきています。
せいぜい管理しているドメイン業者とネームサーバで設定先業者を知る事ですが、
ドメイン業者はリセラーにより再販されていて、実際の業者ではなかったり、
ネームサーバも Cloudflare などの CDN サービスを使用している場合、
実際にアップロードしているサーバではない場合があります。


移管(Transfer)の注意

移管(Transfer)はドメインを管理する業者を移す手続きです。
参照するサーバを変える場合は、ネームサーバを変更するだけで良く、
レンタルサーバの業者へドメインを移す必要はありません。

通常新規登録から 60 日未満のドメインは移管できません。
期限延長時は該当しません。延長直後に移管も可能ですが、
最長は 10 年となります。(事実上 9 年数ヶ月)
.to など、移管手続きの手順が異なる場合は例外があります。

現在多くの場合は WHOIS を業者の名義で代行します。(WHOIS プライバシー)
移管を行う場合は手続き前に名義代行を解除する必要があります。
また、自動更新で 1~2 ヶ月前に期限延長を自動実行する業者があります。

移管手続きは業者によって数時間~7 日ほど要します。失敗する場合はそこから再申請で数日要します。
業者によっては期限直前だと手続きが困難になるため、必ず期限の余裕があるうちに移管手続きして下さい。

日本語ドメインなどの国際化ドメイン名(IDN)は
扱えない業者がありますので、ご注意下さい。


.jp ドメイン(属性・汎用共)の期限と延長手続き

.jp ドメインの期限は必ず月末です。
例えば 2019年3月1日・2019年3月31日 どちらの登録でも期限は 2020年3月31日 になります。
従って月初めの登録が理想的です。
汎用JPドメインはリアルタイムに登録されるので、確実に年始とできますが、
属性JPドメインは種類提出を要する場合前後があります。
ccTLD では月末期限のドメインが他にも存在します。

なお、.jp ドメインは期限延長を行っても WHOIS に反映されるのは月更新のタイミングです。
上記のドメインを期限延長した場合、
2020年3月までは 2020/03/31 の期限表示となり、
2020年4月になると 2021/03/31 へ更新されます。
更新されていなくても心配しないで下さい。


.jp ドメイン(属性・汎用共)の移管手続き

.jp ドメインには 2 種類の移管手続きが存在します。

事業者変更 はドメインの管理業者を変更する手続きです。
通常ドメイン所有者がそのままで、ドメイン業者を変更する場合に使用します。
ドメイン情報は引き継がれます。この手続そのものは無料ですが、
他種類同様に 1 年延長費用を請求している業者もあります。
なお、.jp ドメインでの「事業者」は JPRS・JPNIC と直接契約している業者で、
他種類のドメインでいう「レジストラ」(registrar)に該当します。

一方 移転 は新たな所有者に移す手続きで、新たに新規登録費用が発生します。
例えばドメインを管理・運営している会社などが変わった場合です。
登録日も移転が行われた日に改められます。
現在の期限が破棄され、数ヶ月分は無駄になる場合があります。
ただし汎用ドメインではドメイン情報の変更で対応できますので、
主に属性型ドメインでの手続きという事になります。


Public Suffix List

インターネットを使用者が自由に登録できるドメイン・サブドメインを一覧し、公開されています。
元々は Firefox などを公開する Mozilla 発のプロジェクトですが、
リストは完全に公開され、必要な場合は追加申請できます。

Public Suffix List https://publicsuffix.org/

Web ブラウザなど、多くの環境がこれを採用しています。
ここに登録されている事で、例えば次の影響があります。

特に最近は Cookie に加えて Let’s Encrypt の制限による影響により、
長年サブドメインをユーザー提供されていたサービスのドメインを登録する動きが見られます。
GitHub 上で管理されている事で pull request での登録申請が行われる状況です。


third.level.name の注意

.name ドメインは当初サードレベルドメインを提供していました。
例えば 仙台 太郎 (Taro Sendai) という名前の場合……

という形式です。現在もこのドメインを扱っている業者が存在します。

しかし、サードレベルドメインの .name は Public Suffix List で考慮されていません

サードレベルが使用されているセカンドレベル部分のリストが提供されていない事
提供されたとしても、リストが膨大になる恐れがあります。

この影響で、サードレベルの .name ドメインは Let’s Encrypt などの発行に制限が発生したり、
サーバに入力するドメイン名に入れた場合に認識されない・登録できない可能性があります。

他のドメインと同じセカンドレベルの .name(例えば tarosendai.name)は
この影響を受けません。正常に使用できます。


CentralNic 管理のサブドメイン

CentralNic は当初サブドメインを独自ドメイン同様に提供している業者でした。
例えば次が現在提供されています。

CentralNic 管理のサブドメインは Public Suffix List 登録されています。
そのため、独自ドメインと同じように扱うサービスが多いです。

特に .jp.net は価格が安く、理想的な独自ドメイン名に近い事もあり、登録数も多くなっています。
.jp で登録できなかったドメインを .jp.net で登録し、運用しているようです。

site:jp.net 検索結果 | Google

現在 CentralNic は .am・.fm・.la などの ccTLD や
.art・.icu・.ink・.love・.website など新 gTLD を多く管理していて、
運用・管理しているレジストリシステムも高評価されています。
この一覧にないドメインも事実上運用しているケースもあります。
例えば .vg は KSregistry(Key-Systems 系列)がレジストリですが、
システムは CentralNic を採用しています。

Complete TLD List | CentralNic Registry


EU.org サブドメイン

.eu.org や .jp.eu.org などが 1996 年より無償提供されています。

EU.org https://nic.eu.org/

EU.org 管理のサブドメインは Public Suffix List 登録されています。
従って独自ドメインと同じ扱いをするサービスが多いです。

登録時にネームサーバへ登録しておく必要があります。
日本語を含む IDN に正式対応しています。

EU.org については別途サイトを作ってあります。こちらを参照して下さい。

EU.org をつかう。 https://home.jp.eu.org/


.feedback ドメイン

.feedback ドメインは特別な動きをするドメインで、
フィードバックができる Web サイトシステムがドメインに無料で付いています。

ネームサーバを設定し、Web サーバを参照させたい場合(Self-serve)は
通常価格 1 年 US$750(およそ 80000~90000円)となっています。

現在 .feedback ドメインが安く提供されていますが、注意を要します。

FAQ | .feedback site:.feedback 検索結果 | Gogole


GRS (Global Registry Services) 管理ドメイン

GRS 管理の独自ドメインは一般公開後しばらく安値で提供されていましたが、
2018年10月~2019年3月に US$10(≒1100 円)ほど値上がりし、
2019年3月に再度値下げする、という動きが発生しています。

これらのドメインは延長価格も含めて異常に安値のため、
今後再度値上げする恐れは十分考えられます。

本格的に使用するドメインで金銭的に余裕があれば、
比較的安値な今のうちに新規登録時に数年間登録、
または登録済みの場合でも数年延長しておくと良いかもしれません。
(通常サーバとドメインを異なるところで管理している場合に有効です)


Freenom ドメインの注意

無料で登録できる Freenom ドメイン、特に長期で提供されている .tk ドメインは
一部のサービスで使用できない場合があります。
一方最近追加されている .gq ドメインは問題なく使えるケースが多いです。

Freenom ドメインの使い方。 https://freenom.ドメイン.tk/


.ovh ドメイン

.ovh ドメインは OVH による社名ドメインですが、一般開放されています。
しかも価格が 登録 1 年 £0.99+tax 20%(160 円前後)
延長 1 年 £2.99+tax 20%(480~490 円前後)と安値で提供されています。

Domains .ovh | OVH Registrar (OVH England)

2009年4月1日 のエイプリルフールネタで .ovh ドメインを受け付けたところ、
22000 の反応を得てしまい、これを実現させた、という面白い経緯です。

.ovh extension: get your .ovh domain http://www.nic.ovh/

登録できるのは OVH のサイトに限られています。
日本からは OVH.ie(イングランド)から登録が可能です。
英語表示ですが、海外でのドメイン登録経験があれば、問題なく登録できるでしょう。

Domain names | OVH (OVH England)

OVH は無料で Web・メールも使用できるので、
(しかも 転送 ではなく サーバ領域、Web は SSL が適用されます)
最小限の運用は OVH のみで行う事ができます。
ただし、サーバはフランス設置のようで、レスポンスが悪くなるので、
まともに運用するなら、サーバを移した方が良いでしょう。

実際に運営者が .ovh ドメインの登録を行った手順をブログ記事にしています。

登録 1 年 160 円・更新 1 年 485 円の独自ドメイン。| ふうせん🎈 Fu-sen.


.com・.net を使うのが推奨できるケース

他のドメインで登録するためのネームサーバ名は
現在も .com・.net を使うのが良いです。
ここに .org も含む場合がありますが、.org はレジストリの業者が変わっています。

ドメインの種類によっては、その種類のドメイン以外では
.com・.net などの一部ドメイン以外は設定できない場合があります。